愛が重くて何が悪い!

悠音とデート。


「行く〜っ」
「ん、じゃあちゃんとがんばってね?
約束」


悠音はふふっと笑うとお茶を飲んで帰っていった。


……やばい、単純すぎてもうやる気出た。
がんばる。






◇ ◇ ◇


テスト、終了。
部活、サボる……っ!


「花園さん、帰ろ」
「はーい」


悠音は可愛らしく返事して、俺の後ろをちょこちょこついてくる。
テスト期間中、ずっと髪をポニーテールにしていて、うなじが色っぽかった。
悠音の後ろの席の男子、呪いたいぐらい。


家に帰ってすぐ、いつも通り鍵を閉めて悠音を抱きしめ……ようとした。


悠音に嫌がられた。


「……璃汰、スマホ出して」


いつもは寝る前にするスマホチェックをなぜか今しようとする悠音。
顔が強張ってる。


「悠音、なんかあった?」
「早く出してよ」