愛が重くて何が悪い!

コクコクと頷くと璃汰は私の頭を撫でてくれる。
あったかい。璃汰の手、おっきいな……。
あーあ、1週間は、何もしてもらえないんだなって……ちょっと変態みたいなこと思っちゃう。


「ほんとに寝なくて大丈夫?」
「……璃汰が勉強終わるまで横にいる」
「しんどくなる前に寝なよ?」


と言われて、うんっと頷いておいた。


いつも、璃汰はしたがりなのに私がこうだと我慢しなきゃなんないんだよね?
……辛いかな?辛いよね?


なんか、してあげたい……けど。
なんもしてあげられない。
そーゆーこと、あんま詳しくないから私。
私の知識が一本道すぎて、寄り道できない。
……こんなことなら色々教えてもらっとけばよかった。


「悠音?なんか難しい顔してるけど大丈夫?」
「……うん」
「何、その間は」


じーっと不審気に見つめられる。
……かっこいい。