皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

【郵便係】



僕は城で働く郵便係。



帝国の城に入るのは簡単なことではないと聞いていたので、ひたすら勉強に励んだ学生時代。



陛下や殿下のそばで仕事をするのは、認められた人たちで。



僕は目に止まることもなく、日々仕事をこなす。



今日も沢山の郵便物の仕分け作業。



こっちは陛下、こっちは殿下。



アレン宰相に、皇后様。



「これ、王国宛ての郵便物じゃないか…」



たまに王国の物も紛れ込んでいたりして、これはこれで面倒だ。



比較的ヒマだし、自分で届けに行こうと思う。



その前に…。



「休憩しよ」



お茶とアメをテーブルに並べて、わずかな時間のティータイム。



そういえば、バルジャ王国から王族が来たと言っていたっけ。



お目にかかれることはないと思うけれど、どんな人たちなのだろう。



そんなことを考えながら、アメを口に放り込んだ。



「あの、郵便はこちらでよろしいのですか?」

「ゴホッゴホッ‼︎」

「あっ、ごめんなさいっ‼︎驚かせてしまったわね…」



なななな、なぜだ⁉︎



なぜ皇子の妃のアリス様がこんなところにっ⁉︎