皇子に嫁いだけど、皇子は女嫌いでした

ゼフもハーフというだけあって顔がいい。



メイドたちがキャーキャー騒いでいるのを知っている。



適当に遊んでいるようだが、部下に手を出すことをしないところが、ゼフのいいところ。



その上司である俺は…。



「ジェード様っ‼︎」

「ミア…」



しっかりと部下に手を出してしまった。



可愛いのだ。



ミアの柔らかい雰囲気が好き。



ひとりのメイドを贔屓していると思われないように、この関係は秘密なのだが…。



呼べばこうして人目を忍んで俺の部屋にやってくる。



「今日もお疲れ様でした」

「ホント、疲れた…。眠っていなかったのか?」

「最近いつも遅いようなので…たまには待っていたくて…。そ、それにっ‼︎明日はお休みの日なので‼︎」

「そうか、予定はないのか?」

「ないです‼︎」


黄色い髪を撫でるのが好き。



私を見上げて笑う顔も、好きだと思うのだが…。



私はミアに対して、とても不誠実だと思う。



体の関係を持ったのはバルジャへ行く前だった。



私の気持ちは伝えていない。



ミアはどんな気持ちでこの部屋に来るのだろう…。



好きだと伝えて、ミアもそれを受け入れたら?



私はミアを幸せにできるのだろうか。