「ごめんな。
こんなことになって」

あまり広くない湯舟に、背後から明莉をすっぽり抱き締めてつかる。

膝を抱えるようにして、俺に背を預けている明莉の手を握り、唇を瞼や頬、耳や首、至るところに落としていく。

「迷惑じゃないから私は大丈夫だよ。
片瀬さんは大事な先輩でしょ?」

柔らかな微笑みに堪らなくなり俺の手が動き出す。

「やっっ!

今日はダメ…やめて…蓮っ!」

可愛らしい唇をすぐに俺の唇が貪り味わう。

明莉への想いと酒で酔った頭は風呂で瞬く間に上がった体温に理性が吹き飛びかかる。

明莉を抱きたくて堪らない…。