「あーっ、なんか人様に言えないようなこと思い出してない?」

さらににやつく菜摘から目を反らして、いじっていたストローをくわえて一気に中身を飲み干した。

これ以上からかわれたくなくて話を反らそうと、にやにやしている菜摘に話題をふった。

「そういう菜摘は?
澤田と上手くやってるんでしょ!
今日も歓迎会終わったら迎えにいくんでしょ?」

途端に今度は菜摘の頬が赤く染まった。

「実は…プロポーズされたの」

「えっ!!
いつ!やだぁ!おめでとう菜摘!」

目の前菜摘はいままでみたことないくらい幸せそうな笑顔を浮かべていた。