冷酷王子は子リス姫を愛でる

行きたくない…。



だって、怖いんだもん…。



リーナがテキパキと支度をし、有無を言わさず連れてこられた一室。



「失礼いたします。キャサリン様をお連れいたしました」



殿下は優雅にお茶を飲んでいた。



その横に立つのはアレン様。



そして、殿下の隣に座るのは、パーティーで見た末弟のルイ様がいた。



「すまないな、病み上がりだというのに」

「いえっ‼︎もう体は…」

「ルイ、ご挨拶だ」



ソファーから降りたルイ様の手には、あの時の猫ちゃん。



出会った頃のヤンチャな様子はなく、静かに抱かれている。



「えっと、第三王子のルイです。お初にお目にかかります、キャサリンお姉様」



きゅーん…。



なんて可愛いの‼︎



ブルーの髪と、殿下と同じブルーの瞳。



髪の色が違えば、小さい殿下だ。



「ルイ様はご挨拶がお上手ですね」



そう言って微笑むと、ニコッと笑う天使のような王子。



リチャードの小さかった頃を思い出し、心が暖かくなった。