冷酷王子は子リス姫を愛でる

ものすごく精神的にやられた。



早めに抜け出したパーティー。



それはそれは、ジョアンに『どうしてこんなに早く‼︎』とお叱りを受けたのはいうまでもない。



備え付けのお風呂にゆっくり浸かり、寝る準備を整えて。



「リチャードのお土産は、美味しいものにしましょう」



なんて、現実逃避して布団に潜り込んだ。



さぁ、早く帰っていつもの日常を送るのよ‼︎



なんて思っていたら、控えめに聞こえたノックの音。



「はい…?」



返事をすると、扉から現れたのは、先ほどの騎士様だった。



「夜分遅くに失礼いたします」

「騎士…様…?」

「こちら、アンドリュー王太子殿下からでございます。失礼いたしました。良い夢を」



渡されたのは手紙らしき物と、一輪の花。



真っ赤なバラは、私が着ていたドレスを彷彿させる色だった。



もしや、呪いの手紙…。



「まさか、そんなことないよね…」



指が震え出した。