冷酷王子は子リス姫を愛でる

幻聴…?



うぅぅぅぅぅ…。



気持ち悪い…。



「キャシー、部屋に戻るぞ」

「ん…、やだぁ…。ここで寝るぅ…」

「俺がわからないのか?」

「…………アンドリュー様はマリアンヌ様のとこだもん‼︎あっち行け…」

「怒ってるのか…。デイジー、世話をかけた。このまま連れて帰る」



ぐらんぐらんする視界の中、体が宙に浮いた気がした。



この手、私のもの…。



夢なのか現実なのかわからない。



これは、なんだろう…。



いるはずのないアンドリュー様が私を抱き上げてる…?



「飲ませたのは私なので、キャシーを怒らないであげてくださいませね」

「わかっている。悪いのは俺だからな。では、失礼」



首に腕を回してギュッと抱きついた。



夢なら覚めなくていい。



いるはずのないアンドリュー様がいる。



私を抱きしめてくれている…。



「キャシー…」

「気持ち悪い…」

「ん、わかった」



意識がフワフワしたままどこかへ連れて行かれた。