冷酷王子は子リス姫を愛でる

どうにか戻ろうと、記憶を頼りにお城の中をひたすら歩く。



すると、人の気配を感じた。



道を聞ける‼︎と思ったら、その人は壁に寄りかかり、ズルズルとしゃがみ込んでしまった。



「だ、大丈夫ですか⁉︎」



慌てて駆け寄ると、青白い顔と、伏せられた目。



苦しそうな息遣いに、とても具合が悪そうだと感じて。



「今、楽にするから」


そう言って腕に手をかけた。



「触るっ…な‼︎」

「えっ…?」

「俺に…触るな…」



低く、頭に響いた声。



シルバーの髪と、ブルーの瞳。



髪と、目の色が違う…。



ブルーの瞳が、私を睨み付ける。



額には汗が滲んでいて、呼吸がとても早い。



触るなって…。



そんなこと言ってる場合じゃないでしょ。



「黙って静かにしててください‼︎怒るなら、その後にして‼︎」

「やめっ…」



ギュッと握った手。



よくわからない、私の光魔法。



この人を、楽にしたいの。