冷酷王子は子リス姫を愛でる

キレイに手入れされている庭に、大きな噴水。



お花がたくさん咲いていて、本当に『お城』という感じがする。



気分が良ければ、いろいろと見回っても構わないと言われていたので、早速外へ出てみることにした。



広すぎて迷わないかしら…なんて、私が考えるわけもなく。



好奇心だけが先走り、庭を目指して城内を歩き回った。



「ふわぁ‼︎」



噴水は、とてもキレイ。



水魔法でできているであろう大きな噴水。



前世ではあり得なかった、重力に逆らって上に登る水。



その噴水を囲むように花が咲いている。



益々気分がよくなったところで、私が部屋に戻れないことに気がついた。



きた道、全く覚えてない。



それに、普通は誰かと一緒に行動する。



今の私はひとり。



そして、迷子だ。



えっと…確かお城に入れば大きな絵画があって…。



そう、花瓶があった‼︎



うん、同じ花瓶がいっぱいあった。



はい、迷子決定。