冷酷王子は子リス姫を愛でる

どうしたらいいものか。



俺はまだ、キャシーだけだ。



側妃候補であるマリアンヌやデイジーには触れたことすらない。



もし、俺がマリアンヌの元へ行ったら?



キャシーも、そんな態度になるのだろうか。



そんなの、俺には耐えられないのだが…。



「すごいな、この造り。水が流れているのか」

「ターシャ専用の庭なんだ、ここ。ターシャが作らせた。子どもができたら、ここで水遊びもできるってさ…」

「そうか…」

「一回さ、ダメになったら…もう戻んないのかと、半ば諦めが入っている」

「原因はなんなのか、ちゃんと話したのか?」

「んー、俺の娘たちでしょーよ。そこからだし、ターシャが俺に冷たくなったの」

「話し合った方がいいのではないか…?」

「ムリムリ、聞く耳持たないから」



友人の心を、少しでも軽くすることはできないのだろうか…。



俺だったら、何がなんでも理由を吐かせてしまうかもしれないな…。



キャシーに嫌われたら、生きていける自信がないのだ。