謁見は夜になるとのことだったので、ジョアンからリチャードの様子などを聞いて過ごした。



そんなリチャードからだと、氷漬けのお魚を持ってきてくれたジョアンに見守られ、久しぶりの魚料理。



ムニエル、焼き魚、フライ。



作りすぎてしまった…。



「キャサリン様のご飯、美味しいです‼︎」



喜んでくれるリーナに、島での生活を思い出す。



ショーユも持ってきてくれたし、殿下に味見してもらおうかしら。



「これ、殿下に持っていかれたらいかがですか?」

「まさか私がいない間に殿下に料理を振る舞われたのですか⁉︎」

「はい、大変お慶びになって。たまにキャサリン様の料理を催促なさることもあるくらいです」

「そう、なの…」



キレイに盛り付けて、カゴに入れる。



殿下、喜んでくれるかな…。



最近の料理には、前より気合が入っていることは確かだ。



だって、あの殿下が笑顔になってくれるのだから。