おいおい、こんな地域性の高いところで、俺をひとりにするなよ、と思いながら、陽太は兄に引きずっていかれる深月を見送っていた。 ビジネスの場ならともかく、こんなところで一人になるのは、さすがに心細い、と思ったとき、万理たちがささやき合うのが聞こえてきた。 「なに、清春。 まだ、深月にご執心じゃん。 妹になったのにね」 「なんだって?」 と陽太は彼女たちの会話に割り込んだ。