ようこそゲストさん
キュッ。トン、トン。
シューズが床に擦れる音、ボールをドリブル
する音が体育館に響く。
彼は1人練習をしていた。
「琉先輩、まだいたんですか?」
「大会近いからな。」
琉先輩はバスケ部のエースでみんなの憧れの
的。私もその1人なんだけど。
「もえ、クリスマス予定あんの?」
明日はクリスマス。彼氏なんかいたことない
私は今年もクリぼっち。
「残念ながらないです…」
「じゃあ、俺とデートする?」
え。え。。。私、今誘われた?
「私といいんですか…?」
頷く先輩の頬はほんのり染まっているように
見えた。
「ありがとうございます!明日楽しみにして
ますね!練習頑張ってください!」
挨拶をして背を向けると…。
ぎゅっ。
「明日もえに最高のプレゼントやるよ。もら
ってくれる?」
私、期待していいのかな…?
先輩の腕に包まれて、明日に期待を寄せる。
どの作品読んでもハズレのない菱沼さん。
今回もホッコリしてお腹捩れる位笑いながら読ませて貰いました。
毎回読んでて笑いのセンスある人やなぁと私は思います。
陽太がどんどんヘタレになっていく姿も何かツボってしまって(笑)
次の作品も楽しみにしてます。