好きになるには理由があります

「お前、いつ、清春の身体を見た……」
と陽太が言うと、

「いや、だって、衣装合わせで着たり脱いだりしてるし」
と深月は特に弁解する風でもなく言う。

「まあ、どのみち家族なんだから、家で見るだろ」
と陽太の嫉妬を軽く笑った則雄は、メジャーで清春と陽太の肩幅を測ってみながら、

「体格的には、清春と陽太は似てるかもな。
 二人で舞うの、ちょうどいいだろ」
と言ってくる。

 それを聞いた深月も笑って頷いた。

「そうだね。
 身長も体重もおんなじくらいだよね。

 筋肉質で胸板が厚いのもいっ……」

 しょ、まで言わずに、ピューッと逃げる。

 いや、逃げるとかえって怪しいだろうが……と陽太は赤くなった。

「船長」
と案の定、ドスの効いた声で清春が言ってくる。