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今日は佑里香が早く家に帰らないといけないから、あたしと美世の2人も真っ直ぐ帰宅することにした。


「ただいま」


リビングにいるお母さんに声をかけて、すぐに自室へ向かう。


昨日は宿題がはかどらなかったけれど、今日は大丈夫そうだ。


だって、どんなことでもアプリに質問すれば答えてくれるのだから。


どれだけ集中力がなくたって、そんなことは関係ない。


「あ~あ、昨日の内に気が付いてれば宿題できてたのになぁ」


アプリに質問を繰り返しつつ、あたしは呟く。


苦手が数学の問題だって、本ント10分ほどで終わってしまった。


「できた! これさえあれば無駄な時間を過ごす必要もなくなるんだもんね。テスト勉強もしなくていいし、大学受験だって簡単! もしかして、社会人になってからでも悩むことがなくなるかも!」


そう考えるとあたしの未来は一気に明るく照らし出された気分になる。


このアプリさえあれば、あたしは死ぬまで幸せでいられる……!