「あたしたちの会話から年齢を割り出したんだろうね」


佑里香が感心したようにそう言った。


だとしたら、AIの学習能力には目を見張るものがある。


「社会の授業で当てられる問題はなに?」


あたしがそう質問をすると、ウサギは同じように飛び跳ねて返事をした。


試に社会の教科書を開いてみると、それはまさに今日習うページに書かれていることだったのだ。


あたしは目を見開いてウサギと教科書を交互に確認した。


これは本当にすごいアプリかもしれない。


「これさえあれば授業なんて怖くないじゃん!」


美世はそう言って笑ったのだった。