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翌日。


あたしはいつも通りに起きて学校へ行く準備を進めていた。


最近は常に寝不足状態で、今も頭が重たかった。


ノロノロと着替えをして自室を出ようとしたとき、右の指先にチクリとした痛みを感じて足を止めた。


見ると人差し指の先から血が出ている。


「え……?」


制服のネームが外れて、ピンが指に刺さったのだろうか?


そう考えてネームを確認してみるが、しっかり制服の胸についていて外れた様子はない。


痛みが走った指先からは、小さな血の粒がにじみでてきていた。


「俺のために朝食を作ってよ」


鞄の中から恭介の声が聞こえてきてハッと息を飲んだ。