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家に戻って来たあたしは、香菜美を自室へ招いた。


「このゲーム、消せないってどういうことだろうね?」


あたしのスマホ画面を見つめて香菜美が呟く。


「わかんない。もしかしたら簡単には削除できないような、監視アプリなのかもって思ったりしてるんだけどね」


あたしは偶然にしても恭介との会話が成立したことを、香菜美に説明した。


「もし監視アプリだとしても、チヒロが優奈を監視する理由がわからないよね」


「そうだよね……」


チヒロがどうしてあたしに対して怒っていたのかも、まだわからないままだった。


「とりあえず、このゲームについて検索してみようか」


思いついたように香菜美がそう言い、自分のスマホで検索し始めた。


しかし、検索を始めてすぐに「ダメだ、なにも出てこない」と、呟いた。