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それから2時間後、母親が買い物に出かけたのを見はからってあたしは最寄りの携帯電話ショップへやってきていた。


「すみません、アプリを削除したいんですけどできなくて」


事情を説明してスマホを確認してもらうと、店員の女性が申し訳なさそうに「すみません、こちら機械の不具合かもしれないので、預からせていただいてよろしいですか?」と、声をかけてきた。


何度か削除を試みても、やっぱりダメだったみたいだ。


預けることでゲームを消すことができるなら、何の問題もなかった。


「わかりました、お願いします」


あたしがそう言うと、女性店員はすぐに代用のスマホを用意してくれた。


白色の可愛いスマホだ。


「では、修理が終わり次第ご連絡いたします」


これでひとまず、スマホの心配はなくなった。


あたしはそう思ったのだった。