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家に戻ったあたしは鼻歌まじりにハサミを手に取った。


これを切れば、今度はもっと素敵な人と繋がることができるかもしれない。


そんな、根拠のない期待が膨らんでいた。


もし次の人に繋がらなかったとしても、自力でいい人を見つければいい。


だって、あたしは1年生の間で可愛いと噂になっているんだから、自信を持ってもいいと感じられた。


「ま、なんとかなるでしょ」


そしてあたしは、糸を切ったのだった。