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翌日、目を覚ますといつもより体が重たく感じられた。


昨日寝過ぎてしまった事が原因のようだ。


ベッドの上で1度大きく伸びをして、息を吐きだす。


昨日冷え切ってしまった体はポカポカと暖かく、心地よさを感じる。


これなら大丈夫だ。


学校へ行かないと佐恵子も両親も心配するだろうし、準備をしなきゃ。


そう思ってベッドから上半身を起こした。


その時だった。


視界の中に赤い糸のようなものが見えて、あたしは瞬きをした。


糸はドアの外からあたしへ向かって伸びてきているように見える。


「えっ!?」


糸のたどり着いた先を確認して、声を上げていた。


その赤い糸はあたしの左手の小指に巻き付いているのだ。


「なにこれ!?」