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「今日は楽しかったね。また4人で遊びに行こうね」


陽が落ちてきて公園まで戻ってきた時、佐恵子がそう言った。


寺島もすごく満足そうな表情をしている。


「うん、そうだね」


あたしもそう言ってほほ笑んだが……本当はもう二度とこの4人でのデートはごめんだった。


輝明は終始マイペースで自分の思い通りにならないことがあると、すぐに仏頂面になった。


その度に4人の空気が悪くなり、寺島がフォローしてくれる状態だった。


カッコイイから傲慢な態度になっているのかもしれないが、輝明の王子様像は今日で見事に崩れ落ちてしまった。


「じゃあ、またね」


佐恵子と寺島が手を振って公園を出て行く。


それを見送り、あたしも歩き出した。


「家まで送って行くよ」


そう言って、あたしの手を握りしめる輝明の顔をマジマジと見つめた。