あたし達2人を見て目を丸くしている。


「もう授業は始まってるわよ?」


その言葉に佐恵子が立ち上がり「あたしは教室へ戻ります。朱里はしばらく休ませてやってもらえませんか?」と、言った。


あたしの目はきっと真っ赤になっていることだろう。


先生を直視することが恥ずかしくて、俯いてしまった。


「わかったわ。何があったのか知らないけど、1時間だけ話を聞いてあげる」


先生がそう言い、佐恵子はお礼を言って保健室を出て行ったのだった。