「花那、ちょっと話があるんだけどいい?」


今日、学校には行ったものの、何処にも寄らず帰って来て自室に篭っている花那に声をかける。


すぐに返事がありドアを開けると勉強机の上には何も置かず、ただ椅子に座ってボーッとしている花那が居た。


おかえりと声をかけられ、私はベットの端に腰をかける。


「花那、白鳳って知ってる?」


花那は椅子に座ったまま回り、体を此方へ向けた。


「うん、暴走族でしょ?」


「実はね、洸が白鳳の総長なの」


私の言葉に目をまん丸にして驚く。


「そしたら、もしかしてお姉ちゃんも!?」


興奮した様子で前のめりに聞いてくる。