「ご、ごめん」


それから石川くんが話しかけてくることもなく、下校時間まで作業をこなした。


忙しい今の時期は、下校が七時を過ぎることなどザラにあり、今日もそうだった。


因みに相澤くんは用事があるようで先に帰った。


もし一緒に帰ろうと言われても、こんな時間になってしまうから断るつもりで、都合が良かった。


学校から一駅電車に揺られ、私の家までは徒歩で十五分。


その途中に公園があり、私はいつもそこを突っ切り近道をする。


そうすると十分くらいで着くから。


公園に入ると、いつもはいない人たちの姿。


たまにジョギングをしているおばさんとかはいるけど、今日の人たちは違う。


なんか、ガラが悪そうな。