そんな中で、たろちゃんが偶々先生に呼び出され、それを待っていた時。
私は、手持ち無沙汰で、職員室の回りをうろうろとしていた。
何を考えるでもなく、ただ、早く帰りたいなぁなんて、思いながら。
すると、たろちゃんが出てくるよりも先に、敬太がガラガラとドアを開けて、目の前に現れた。
「美依…?」
「あ…」
私は、なんて言ったら良いのか分からず、思わず顔を逸し俯いた。
そんな私に敬太は軽くちっと舌打ちをして、いきなり…両腕で囲むように壁へと私を押しやる。
「っ…け、た…?」
「……っ。絶対に、離してなんからない。お前は俺のもんなんだよ」
それだけ言うと、敬太は私を離して何処かへ行ってしまった。
どきんどきん
高鳴る鼓動。
これは、恐怖?
それとも、歓喜?
私は胸の辺りをぎゅうっと握りしめて、たろちゃんが出てくるまで敬太が去っていった方を見つめていた。
ねぇ、限界なの。
苦しい想いは、これ以上したくない。
だけど、…それでも、敬太を好きだった自分も時間も消せなくて。
私は一体どうしたらいいんだろう…?
私は、手持ち無沙汰で、職員室の回りをうろうろとしていた。
何を考えるでもなく、ただ、早く帰りたいなぁなんて、思いながら。
すると、たろちゃんが出てくるよりも先に、敬太がガラガラとドアを開けて、目の前に現れた。
「美依…?」
「あ…」
私は、なんて言ったら良いのか分からず、思わず顔を逸し俯いた。
そんな私に敬太は軽くちっと舌打ちをして、いきなり…両腕で囲むように壁へと私を押しやる。
「っ…け、た…?」
「……っ。絶対に、離してなんからない。お前は俺のもんなんだよ」
それだけ言うと、敬太は私を離して何処かへ行ってしまった。
どきんどきん
高鳴る鼓動。
これは、恐怖?
それとも、歓喜?
私は胸の辺りをぎゅうっと握りしめて、たろちゃんが出てくるまで敬太が去っていった方を見つめていた。
ねぇ、限界なの。
苦しい想いは、これ以上したくない。
だけど、…それでも、敬太を好きだった自分も時間も消せなくて。
私は一体どうしたらいいんだろう…?



