それから、数日。

敬太は、何を言うでもなく私の傍にいては、静かに同じような行動を取っていた。


一体、何を考えてるの?
私には、あなたのことが、本当に見えない。
本当の、あなたがどこにいるかもわからない。


そんなモヤモヤを抱えながらも、私はたろちゃんと登下校を共にして、なるだけ一人にならないようにしながら敬太に声を掛けられることを避けた。


心が、少しずつ平たくなっていく感覚。
あれだけ、減り込んでいたのに、今は心から笑えるまでになった。


そんなに敬太との恋愛がストレスだったのかと思うと切ないけれど、それでも傷付かずに済むならいいと思ってた。


ただ、何処かで…敬太から何かしらのアプローチがあるんじゃないかと期待している自分に気付かないふりをして。