だから、もう何度も何度も「今日こそは別れてやる!」と思いそれを敬太に伝えるのだけれど、ちっとも取り合ってもらえない。

それどころか、それを言えば言うほど敬太は私に意地悪くなっていくんだ。

そんなに嫌なら別れてくれればいいものの。
何故か、敬太は別れることだけは許さない。


「敬太、別れて」

「あぁ?やなこった」

「敬太、別れよう?」

「ごちゃごちゃうるせぇな」


そんなことを何百回を続ける内に、本当に身も心も疲れてしまって…。
他の恋人たちを見掛ける度に、こんなはずじゃなかったと思うようになって、悲しくなる。


そこへ持ってきての、この対応。
頭にくるのは当たり前。


ねぇ、そうでしょう?


だから、私は端からみたらきっと物凄い鬼の形相で、敬太の後を追った。