外に出ると辺りは真っ暗だった。

「さっむ。」

「まあ、冬だしね。」

「お前は寒くない?」

「大丈夫だよ……クシュン!!」

「大丈夫じゃねぇじゃん。」

清汰は自分の来ていたパーカーを私に被せてくれた。

「ありがとう。」

そういって微笑むと清汰の顔が赤くなった。

「お、おう。」

そんな事をしていると家に着いた。

「今日は突然ごめんね。あと、パーカーありがとう。」

「ま、とりあえず風邪引くなよ。」

私の頭を撫でてくれる清汰の手は温かかった。

「うん。」