おすすめポイントに連れてきてもらった。

ちょっと小高い丘で辺りが見渡せるようになっている。

「なんで、こんな良いところ知ってるの?」

「ちっちゃい時に両親と来たんだ。それで将来、好きな人と来たいなって思ってたんだ。」

ロ、ロマンチック!!

たまに思うけど翔輝ってロマンチストだよね。

「可愛い。」

そう呟くと翔輝にほっぺをつままれた。

「………むぐっ!?」

「可愛いじゃなくてカッコいいだろ?」

ムッとしている翔輝は可愛いしか当てはまらない。

「ごめんって。いつもカッコいいよ!」

笑顔で言うと翔輝の顔が赤くなった。

なんなの。

カッコいいって言わせたの翔輝じゃん。

「ありがとう。」

照れながら言うもんだから、なんだかおかしくなった。