親父に勝ち誇った!

喜びを隠せない俺は叫んだ。

「よっしゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」

塾で思ってたことをようやく叫べて気持ちいい。

親父に聞こえてるだろうな。

でも、たまには逆らいたいし。

俺はあいつに全てを決められてきた。

あの学校に行くこと、サッカー部に入ること、塾のトップに立ち続けること。

いつかは逆らいたかった。

そして俺は恋をした。

その恋まで決められそうだった。

でも、本気で好きだから親父と戦った。

親父と本気でぶつかってみて良かったと思う。

認めてもらえて本当に良かったと思う。