家に帰って親父に言った。

「ほら、一位取ったぞ。」

テストの結果を机に置いた。

親父は置くなり、興味津々に見てきた。

「…………あの子はどうなんだ。」

「二位だけど。」

そう言うと親父は黙り込んだ。

「だからいいだろ!」

「………………」

「親父!」

「…………分かった。」

「もう口出しするなよ。」

「もちろんだ。」

少し乱暴にリビングのドアを閉め、自分の部屋へ戻った。