久しぶりに電話でもしてみよう。

「佐川?」

『ん……?』

佐川は眠そうだった。

なんか申し訳ないかも。

「寝てた?」

『勉強してたら寝ちゃってた。』

起こしてごめんね。

『で、なんだった?』

声が聞きたかっただけなんて言えない。

「どうしてるかなって思って。」

『勉強してるよ。今回は絶対一位じゃなきゃいけないし。』

「そっか。」

私は佐川のこと考えてたのに。

「会いたいな………」

『え?』

やばっ!

「じゃ、お互い頑張ろうね。」

切ると切なくなってきた。

私、何してんだろ。