今日はサッカー部の合同練習試合。

佐川の学校と私の学校は近くにあるため、よく行われている。

そして、また呼ばれてしまった私はお弁当を持って応援にきていた。

「お疲れ。清汰。」

「飯は?」

「その前に手を洗ってきなさいよ。」

「ったく、そういうところは口うるせぇよな。」

嫌そうに手洗い場へ行くと、佐川がいた。

「お疲れ。」

「そっちこそ。」

「聞いた?俺が文化祭に行くこと。」

「あぁ。」

「覚悟しときなよ。あんたがもたもたしてるうちに奪っちゃうよ?」

「そんなにもたもたしていないから、ご心配なく。」

「そ、良かった。戦いようがありそうで。」

手洗い場から戻ってきた清汰は機嫌が悪かった。

何かあったのかな?

その時、佐川が横を通りすが過ぎていった。

清汰は佐川を睨みつけた。

何、この空気。

波乱の予感がするのは私だけ!?