掃除を済ませて
晩御飯の買い物に出かけようと
軽くメイクしていると
玄関のチャイムが鳴った。


「はい」
出てみるとそこには
前にここへ来たあの嫌な女の子が
2人で立っていた。


「葵くんがさぁ
帰るまで家に居ていいって言ったから
お邪魔しまーす」
と 堂々と上がってくる。


葵くんがそう言ったなら
ここは葵くんの家だから
私は拒否出来ない。


「ねぇ!おばさーん」


始まった。。。


「あんたいつまでここに居るの?」


あんた???
年下にそんなに言われる筋合いは
ないけど!!!


聞こえないふりをしていると
「聞こえないの?
それとも聞こえないふり?」
と かなりしつこい。


「1ヶ月って言ってたんだから
そろそろじゃないの?
早く居なくなってくれないと
葵くんちに堂々と来れないじゃん」


今来てるじゃん!
何言ってんのこの子。


「泊まったりとかさぁ」


私がここにくる前は
泊まったりしてたのか。。。
葵くんは認めてないけど
このこは彼女だと言ってる子。


「ね!いつ居なくなるのよ!」


もー!うるさいわね!!!


「来週には居なくなるよ」
やっと答えてやると1人の子が


「だからか!
葵くんが言ってたわ
もう少し辛抱したら不細工が
家から居なくなる
せいぜいするわ!って」。。。


不細工が居なくなる???
心に衝撃を受けたが冷静を保ち
「そう。。。」
と返した。


「信じてないわけ?」


言ったかもしれない
言わなかったかもしれない
だけど この子に反抗しても
何もない。


「そんなことないよ」


「あのさっ!
おばさんのくせに葵くんを
誘うなんてさ」


何言い出すのか。。。


「やってるんでしょ?
葵くんと」


この子の質問に答える権利もないから
黙秘のままの私。


「聞いてるよ
おばさんがやろうやろうと
誘ってくるって」


それはない
私の方から誘ったことは一度もない
しかもやったやったと
言われてもまだ2回だし
だからこの話はうそだと思いたい。