「実は3年前に知り合ったんです」
葵くんが言うとそれにもびっくりの両親。


「病院で会ったときには
もうお互い知ってたってこと?」


「そうです」


「ああ。。。だからか。。。」


母はその当時のことを思い出し
少し私の様子が変だなぁと
感じてたと言う。


「小島さんのリハ担当しているときに
再会してまた萌香さんへの想いが
強くなったと言うか
あの時会わなければ今のオレたちは
こうしていないと思います」


「うん?と言うことは
ワシが怪我して入院しなかったら
君たちは付き合ってないと言うのか?」


「そうですね
勘違いで別れたままでしたね」


出会ってからの話を両親に伝えた。


最後の北海道へ行った理由だけは
濁して話した。


いまだに向こうで通訳をしていたと
思っているし今更それを正すと
葵くんのお爺さん社長に対して
両親が恨んでしまったらいけないので。


「別れた理由はなんだね?」


「あたしが北海道に転勤になったから
遠距離は無理だと思って
別れを選択したの」


「オレが学生だったから・・・」
と葵くんが付きたした。


「学生?」


「高校生だったんです」


「はぁ?萌香!
高校生に手を出してたの?」
呆れて言う母。


「今の歳を計算したらわかるでしょ」


「なんて娘なの!
いい歳して高校生とか
世間様に言えないわ
恥ずかしい
よりによって学生に手を出すなんて」


【高校生】と言うフレーズだけに
引っかかって言う母。