お風呂入りたいけど
葵くんの了解が居るのかな?


荷物の片付けを終え
階段の下から2階に向けて
「ねっ!!!」と
大声を出してみた。


しかし 返事は来ない。


「あのさっ!!!おーい!」


聞こえないのか
やっぱり返事はない。


勝手に使っていいと言われてるのだから
使わせてもらえばいいか。


声をかけるのをやめ
お風呂場行き ドアを開けると
そこに葵くんがパンツ姿で
頭を拭いていた。


「わっ!ごめん」
思わずドアを閉めた。


「まったくぅ!
プライベートもくそもねーや」


そう言いながら脱衣所から出てきて
「お風呂ならどーぞ
シャワーだけど」と 無愛想。


はぁ。。。ほんと息が詰まりそう。


ささっと シャワーを済ませ
台所に行き お風呂上がりに飲もうと
さっき入れてた飲み物を出すため
冷蔵庫を開けると
桃のソーダーがない!


リビングでくつろいでる葵くんに
「ねえ!桃のソーダー飲んだ?」
と尋ねた。


「あっ!これのこと?」
こっちを振り向かず
そのままテレビを見ながら
ペットボトルを高く上げた。


「それ!!!勝手に飲まないでよね」


「お前のだったの?
じいさんが入れてくれてたのかと」


「社長は玄関先で話して
ここには上がってないでしょ!
だから自分が買った覚えないなら
私のだとはわかるでしょ」


「めんどくせー」


「それにお前はなくない?
年上ですけど!」


「はいはい
わかりました」


うん?やけに素直になった?


「萌香ちゃんって呼べばいいん?
それとも萌香さん?
萌香様?」


「どーでもいい!
私コンビニ行ってくるから」
近くにコンビニがあるのは
確認済み。


「冷蔵庫のコーラでも
飲めばいいじゃん」


「コーラーは好きじゃないから」


「めんどくせー女
買ってくるよ
買ってくればいいんだろ」
と 立ち上がり鍵を持った。