「本当あんたがここの雰囲気を
変えてくれたと言うか
ムードメーカー的な役目してたからね」


「単なるおバカなだけですよ」


「うん?バカに振り回させてたってこと?」


「もーー!佐々木さんっ」


「あはは」
と笑いが響き渡る。


「あんたいい人を見つけたわね」
と葵くんに佐々木さんが声をかけた。


「ま・・・あ・・・」
返答に困ってる。


「3年共にしてこの子のこと
よく分かってるから言うけど
本当にいい子だから
泣かせないようにしてね」


「はい・・・」


「さぁ!
話してたら時間がいくらあっても
足りもしないわよ!
仕事!仕事!行くわよ」
とみんな準備に取り掛かった。


「また帰る前には訪ねてきますね」


私たちも自分の部屋へと戻った。


「あー!疲れたぁー」と
ベットに倒れ込んだ葵くん。


「ごめんね
いろいろ付き合わせちゃって」


「来て」
ここへ来てと自分の横のスペースを
叩く。


ここは素直にそばに行き
葵くんの腕枕で天井を眺めた。


「萌香の良さを改めて知らされたと言うか
いい人と出会ったなぁって実感した」


「突然何?」


「心に思ったことを
そのまま述べただけ」


私はいつもと違う様子の葵くんに
少し戸惑った
そして照れ隠しから
「そう思うなら大切にしてよね」
と可愛くないことを言ってしまう。


「大切に?」


「そうよ!大切にして」


「わかった!大切にね」
と突然起き上がり私をギュッと
抱き締めた。


キスを落し「大切にするから」
「萌香。。。大好きだよ」
と葵くんの甘い言葉と
甘いキスの嵐。


「萌香は?」


「あたし?あたしも好きだよ」


「オレも!
愛してる?」


「うん!愛してるよ」


「オレも!」抱き締める手の力が
強くなる。



2人のスイッチはすでに
マックスに入ってしまった。