今日から2泊3日で葵くんと北海道へ。


旅行費はすべて社長持ち


「ファーストクラスを用意してくれるとか
さすが社長だよねぇ」


「これくらい
当たり前のことだよ」


「そう?
まぁ 葵くんのことが可愛くて
仕方ないんだね
よくよくわかるわ」


「オレは要領がいいからね
反対に兄貴はじいさんを嫌ってるから
お前はセコい!って言われる」


お兄さんは社長が
権力とお金で物事を片付ける事が
嫌いで意見が食い違うこともあるし
「こうした方がいいんじゃないか?」
と言われたりすることに
自分と意見が合わなければ
逆らうみたいで反発的
反対に葵くんは後で舌を出しても
社長の前ではいい子ちゃんでいるそうだ。


「それって二重人格じゃん!
葵くんってそんなやつだったんだぁ
うん?ということは?あたしの前で
いい顔してても他でベーって
舌を出してるってこと???」


「そんなことないよ」


「わかんないよ
絶対そうだぁ!嫌な奴ぅ!」


「じゃあ別れる?」


いきなりの別れる?発言に
びっくりしたが葵くんの性格上
心底からの言葉じゃないと
わかってる私は強気に出る。



「はぁ?」


「嫌な奴なら別れるしかないね」


ふん!心にもないくせに!
何が別れるしかないよ?


「うん!じゃあ別れる!」
わざと言う私に今度は葵くんが
「は?ち・ちょ・ちょっと待って」
と焦っている。


「なーんてね」
意地悪そうに笑うと
ゲンコツが落ちてきた。


そんなラブラブしているうちに
飛行機は北海道の地へ。