「待って!
そんな急がなくても
ゆっくり離れてた時の話をしようよ」


「そんなの聞いて
男の存在が出てきたら
ムカつく!
それより早く愛を確かめ合いたい」


「言い方!!!ウケる!」


「萌香だってそうなりたいくせに!
オレだけがガサツいてるように
見せかけて!うまいなぁ」


確かに!そうです
葵くんの言う通り。


「違うし!」


「そう?じゃあ
今日はやめる
萌香の言う通り
今日は語ろう」


ベッドから降りると
「飲み物持ってくるわ」と
ダイニングへと消えてしまった。


バカバカ
バカな私。


葵くんに触れたかったのに
温もりを感じたかったのに。


すぐに葵くんを追って背中から抱きしめた。


「なに?」


「葵くん・・・ごめんね」


「萌香が謝ることした?」


「素直じゃなくてごめんね」


「どう言うことかな?」


「・・・葵くんとその・・・
そうなりたいとあたしも思ってる」


「そうなりたいとは?」


「だから そうなりたい」


「わかんないよ
ちゃんと説明してくれないと
オレバカだから」


「だから!葵くんとしたいの!
最後まで言わせないでよ
恥ずかしいじゃない!」


「仕方ないなぁ
萌香がしたいって言うなら
するしかないな」


「ふざけるな」と頭をポンと
叩くとそっと抱き上げられた。


そうお姫様抱っこ
初めての時もこんなに抱き上げられて
2階へと上がった気がする。


「葵くん!好きだよ」
呟いた。


「この状態で言う?
寝室までもたないよ?」



私と葵くんの熱いあつーい夜は
まだまだ長く続くのだった。