「こうして萌香と会ったのは
意味があると思うんだよ
神様が絶対やり直せと
会わせてくれたんだと思ってる」


「そっかなぁ?」


「少しでも萌香の心にオレがいるなら
もう一度やり直してくれないかな?」


「・・・無理だよ 絶対無理!」


「無理じゃないよ」


「無理だって・・・
絶対うまくいくはずないもん」


「無理じゃない!」
葵くんは私を力強く引き寄せ
抱きしめた。


「ここからスタートしよう」


嬉しい反面社長の顔が浮かんでくる。



「やっぱ!だめ」
葵くんを突き放す。


「どうして?」


「葵くんはもっといい人がいると思う
こんな30手前のおばさんを
相手にしなくてもね
若くていい子いっぱいいるでしょ
あたしが葵くんの親だったら
がっかりするよ?
年相応に合う人を探しなさい!って」


私は27歳 今年の誕生日で28歳を迎える
一方葵くんはまだまだ21歳
これからだよ。


「うん?年の差を気にしてんの?」


「するよね?普通」


「親がとう言うか?
そんなことも気にしてんの?」


「するよね?普通・・・」


「オレと萌香の差?
萌香は何歳だっけ?」


「言いたくないけど
今年28になる」


「オレは今年で22になるから
6つじゃん」


「そうよ?6つよ
6つも違えばね。。。」


「どう見てもオレの方が年上に
見られるでしょ?」


「それはどう言うことかな?」


見た目からして自分の方が
上に見えるって自慢げに言い張る。


私も周りからありがたいことに
童顔だとは言われるけど
6この差は大きいよ。