仕事が終わり
社長の車で娘さんの家へと
向かうことになった。


「葵ちゃんでしたっけ?
仲良くできますかね?」


「できると思うよ
ジジバカと言われるかもしれないけど
今時の子らしく無くて いい子でね」


孫の自慢話が始まった。


スポーツもできて
真面目で。。。
ただ 勉強があまり好きじゃないけど
4月からは進学することは
決まっているという。


「まぁ ひと月ほど頼むよ」


「任せてください」
と言ったものの
その葵って子の性別を聞いていなく
あおいという名前から
勝手に女の子だと想像していた私。


家へと到着して
その葵の存在を見て驚いた。


男の子だったから。


「え?男の子?」


「そうだよ」


「女の子だとばかり」


「そうだろうなと思ってたよ
葵ちゃんとか言ってたから」


「男の子・・・だったんですか」


社長が言うように
真面目そうには見えるが
この屋根の下男と女が同居
社長として大丈夫なの?


「まぁ 君ももう24・5だろうし
別にこんな年下と何かあるわけでもなく
安心してるから
こいつもこんな風だし
葵 頼むな
うちの社員ひと月頼むわ
何でもやってもらったらいいから
掃除とか洗濯とか
あっ!勉強も教えてもらえ」


「わかったよおじいさん
これからお願いしますね」


ペコリっと頭を下げた葵くんは
可愛らしかった
しかもイケメンだし
ひと月が楽しいかもしれない。


「こちらこそお願いします」
高校生相手にペコペコする私。