平助は体が小さいからか、とてもすばしっこい。 まあ、僕の相手にはならないけど。 平助が一太刀入れる寸前の隙を狙い、得意の三段突きをかました。 「一本」 「ちくしょー、悔し〜」 「まだまだだね。平助」 「すぐ追い越してやるよー!!」 「じゃあ次、2人ね」 「はい」 2人は竹刀を持つと位置に着き、構えた。 「用意、はじめ!!」