広間には既に隊士達が集まっていて賑やかだった。すると、座っていた平助が僕らに気づき、立ち上がって近寄ってきた。
平助は八番隊の隊長。
「あれ?!なんで女の子がこんな所にいんのー?」
「要注意人物ですー」
と、僕は面倒くさそうに答えた。
「名前聞いてもいい?」
「大島環奈です」
「環奈か〜。いい名だな!歳は?」
「19です」
僕より2つ下だ、なんて思いながら2人のやり取りを聞いていた。
「俺は藤堂平助!!これでも隊長務めてるんだぜー!」
「凄い!強いんですね!かっこいい」
そう褒められた平助は、顔が赤くなっていた。
楽しそうに話す2人を見ていると、何故かモヤモヤした気持ちになった。