再殺動

『ドゥドゥ』

スマホが再起動した。

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『始さん、東尾健司をご存知ですか』

「いきなり出てきて言うことそれかよ。あれからどうなったんだよ。俺まじビビってんだけど」

始は家に帰ってからというもの、トワに言われた通り一歩も外に出ずに部屋の中をうろうろしたり、ネットで有の情報を調べたりしながらトワの連絡をひたすら待っていた。

『ご存知ですか』

「もちろん知ってるよ。道葉とできてた奴だろ。みんな知ってるよ。ただ言わないだけで」

『いろいろと感づかれています』

「そんなもん知るかよ。俺はもうこの件には関わりたくねえ」

『殺人犯として持ち上げられる可能性がでてきました』

「……は? 俺のことなんか知らねえだろ。それに誰にも見られなかったよな。そう言ったよな。それにあれは事故だし」

『防犯カメラまではチェックしていませんでした』

「防犯カメラなんかあんのかよあんなとこに。そんなもん学校の廊下になんてないだろ。見たことねえし」

『あったんです。それが見つかれば、あなたの、始さんの犯行だというのはあっというまに知れ渡ることになります』