「あー、おはよー」



「…おはようございます」



「朝帰りご苦労様。莉緒の寝顔可愛いだろ」



「…まぁ、そうですね」




シュウさんはスマホを見ながらそういう。




「ほとんど寝てねぇんだろ?寝ていいぞ」



「ありがとうございます」




結局、なんで裸だったのか聞けずに、俺は眠りについた。



次、シュウさんに起こされたのは時計が8:40を指しているときだった。




シュウさんは執事服に身を包み、俺の体を揺する。




「…おはようございます」



「お、寝起きはいい方か?」



「まぁ…」



「莉緒とは違って楽だな」




そう言ってシュウさんは笑う。




「悪かったわね、寝起きが悪くて」




後ろから、ツノの生えた西条が眉間にしわを寄せている。



「怒るなって。事実だろ。



俺はちゃんと起こしてやってるし。




…毎朝死にそうだけど」