テレビの感想文

ほころびだらけで、でも、いつもいつも優しかった。慶太の回想シーンの最後には、あのキスシーンが。
猿彦をひざに乗せて、「会いたい、みたいです」「つまり、私は、ほころびを繕っているうちに、猿渡さんのことを……」と話しかけていると、まぶたが閉じて、眠ってる猿彦。
いつの間にか縁側で横になって眠っていた玲子。

「方丈記」の文章が慶太の父親、草刈正雄さんのナレーションで流れ、文章のように蛍が飛び、夜明け前に雨が。
そして朝になり、目を覚ました猿彦が動きだす。続いて玲子も目を覚まして起き上がると、引き戸の開く音が。足音がして、嬉しそうにプイプイ鳴いてる猿彦と、にっこり微笑む玲子。
ここで終了。慶太、帰ってきたんだね、と慶太が映っていなくてもわかるラスト。

ドラマの放送が始まる前、私は最終回まで収録が済んでいて、それを流すんだと思っていました。
最終回が終わったあと、ネットニュースで読んだのですが、脚本を書き換えて4話で終わるようにしたそうで。無理のない終わらせ方で、しかも素敵な終わり方で、スタッフさんたちに拍手を送りたいです。