「あの年表を見たか」と中将。
「ほとんど見なかった」と光が答えると、自分のことはほとんどなにも描かれていなかったと。

自分が何なのかわからなくなったという中将。
「頭中将、三位中将、中ちゃん。私は一体何なのだ?」

「どんな名で呼ばれたかではなく、どう生きたかのほうが、はるかに大切ではないのか? 自分が何者であるのかなど、ささいなことだ。今目の前にある物事を楽しめばいい」

光にそう言われて、「お主にはかなわんな」と中将。